高額医療は他人事でない

一昨日、たまたまNHKのクローズアップ現代を観ていたら“高額医療費”に関する放送をしていた。乾癬の治療でも2010年頃から生物学的製剤が国内でも承認され、新しい治療法になりました。しかし、これには高価であるという難点があります。

番組の内容

あなたはどう考えますか ~新薬高騰が医療を壊す?~ – NHK クローズアップ現代+から引用させていただく。

「75歳以上には、保険で使える薬を制限すべきでは?」ある医師の“警告”が波紋を広げている。1回の点滴に100万円以上もするがんの新薬が保険適用されたため、何万人もの患者が使えば医療財政が破たんするというのだ。

この番組では癌治療に効果的な新薬が開発されてきているが、非常に高価なものもある。しかし、患者が自己負担するのは高額医療費制度があるので、その金額を超えた分は保険制度で賄ってもらえる。だが、こういった新薬を使う患者さんが増えると医療財政が破綻するのではないかという問題提起についての放送内容でした。

高額医療制度

僕自身、癌ではないが関節症性乾癬治療のために医者から生物学的製剤を使った治療を勧められる可能性がある。お医者さんからは高額医療制度プラスαな制度が無いか会社に確認しておいてくださいと言われている。(まだ確認してないのだが。)

参考リンク: 高額療養費制度を利用される皆さまへ |厚生労働省

上記リンク先からさらにリンクされているPDFファイルを見ると「年収約370~約770万円の方」の場合、ひと月あたりの自己負担限度額は“80,100円+(医療費-267,000円)×1%”となっています。ただし、直近12ヶ月の間で高額療養費の支給を受けた月が3ヶ月以上ある場合は、4か月目から「多数該当」扱いになり、さらに軽減されて“44,400円”になります。

僕の場合は、命に関わるわけではないので、まだ高額療養費制度を使う必要は無いと思っている。お医者さんから勧められても断るつもりだ。そもそもお医者さんって患者が支払う医療費の負担について考慮していないように感じることもある。高額療養費制度を使っても月に数万円という医療費負担は大きすぎるので、簡単に判断出来ません。

病院に行ったら、医者の言うとおりに検査(血液・レントゲン・MRI等)をして薬を沢山処方される。「これ、全部必要なの?」と感じてもこちらは素人なので、突っ込めないんだね。それと、町の医者から紹介されて大きな病院に行ってから重複する検査をもう1回するのも無駄に感じる。セカンドオピニオンを求めて違う病院に行くなら、一から検査をやり直すのも良いと思うが、そうでなければ検査データを共有してもらうようなシステムでも出来ないのかなと思う。その上でおかしければ再検査で良いのではなかろうか。同じ検査を繰り返してその費用を負担するのは患者側なんだから、そこを考えて欲しい。

まとめ

番組では高齢者の方に高額な新薬を使い、「高額療養費制度」を使った治療をしていくと、といずれ医療財政が破綻するのではないかという非常に重い課題を扱っていました。お年寄りの方のためだけにある制度ではないが、実質的に高齢者の方が利用する事が多い制度です。番組の中では、例えとして100歳の患者に数千万円かけて治療することはどうなの?という場面があります。この例は極端すぎかもしれませんが、どこかで線引きが必要なのかもしれません。

僕自身も乾癬治療のため、生物学的製剤を月に1万円くらいの負担で出来るのであれば、その治療を受けるかもしれない。しかし、自己負担額を超えた費用を負担するのが誰かということも考える必要がある。