乾癬(かんせん)という難治性の病

かれこれ40年ほど乾癬(かんせん)という病気とお付き合いしております。僕は昭和40年生まれ、今年51歳になるアラフィフ親父です。はっきりと何歳の時か覚えていませんが、最初に発症したのは小学校の2年生か3年生の時でした。今回の記事では乾癬という病気について書きます。

乾癬とは?

一般的には見慣れていないと思われる漢字「乾癬」読み方は「かんせん」です。この「かんせん」という呼び名から「感染」という言葉を連想し、他人にうつる病気かと思ってしまいそうですが、一緒にお風呂に入ったりしてもうつる事はありません。

うつらない病気ではありますが、発症した部位を他人には見られたくありません。恥ずかしい思いがあるのはもちろんですが、うつると思われてしまうかもしれない。という思いもあります。

アトピー性皮膚炎は多くに方々に認知されていると思いますが、乾癬は一般的にはあまり知られていないのではないでしょうか?多くの方に知ってもらった方が、我々の気持ちも少しは楽になるかもしれません。他人にうつる事はないという事を知ってもらいたいものです。

乾癬に関する情報サイトが現在はたくさんあります。その中の一つにリンクさせていただきます。

詳しくは、上記リンク先を見ていただければよく分かるかと思いますが、僕なりにも簡単に書いておきます。

症状

通常の皮膚は一ヶ月近くかけて代謝され、新しい皮膚と入れ替わっていきます。ところが乾癬が発症した部分は、皮膚の入れ替わりサイクルが正常な皮膚の1/10ほどの期間、約3日間になってしまいます。

このため、乾癬が発症した部分は赤い炎症となり、表面には白いカサブタのような物が付き、これがボロボロと剥がれるようになります。症状が比較的重い時は、このような症状で炎症部分が少し盛り上がったようになります。症状が軽い時は、肌の盛り上がりは無くピンク色になっている程度になります。又、症状が治まってもその部分は肌の色が黒っぽく、アザのようになります。このアザのような痕が元の肌と同じになるには数年間かかる場合もあります。

原因

現代医学をもってしても、はっきりした原因はわかっていません。遺伝的な要因や体質的なもの、不規則な生活習慣や食事、ストレスなどが発症のきっかけになると言われています。

乾癬の種類

これについてはリンクを貼っておきます。Step1 知る~乾癬の種類|3つのステップで取り組む 乾癬の治療|乾癬ケア.netを参照してください。皮膚症状の写真もあるので、見たくなければクリックしないでください。僕は尋常性乾癬と関節症性乾癬(今のところは疑い。)であります。

治療

原因がはっきりとわかっていないので、根源的な治療方法は現在のところ無く、症状を軽減させるための対処療法しかありません。これについていも比較的簡単に書いてあるこちらにリンクしておきます。乾癬 Q8 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

僕が現在行っているのは、ビタミンD3外用薬(塗り薬)による治療です。皮膚科からはステロイド外用薬も処方されますが、ほとんど使うことはありません。

患者の数

現在、日本の患者数は約10万人と言われており、1000人に1人くらいの割合のようです。欧米では100人に2人から3人以上とも言われているようなので、一般的にもよく知られている病気です。昔の日本(戦前)では殆ど無かった病気のようですが、食生活などが欧米化し始めてから患者が増えてきた病気です。

まとめ

一度発症すると治すのが難しく、精神的に辛くなる事もある病気です。どこの皮膚科に行っても大抵外用薬を貰って終わり。酷くなってくれば、一段階上の治療に進んでいくことを勧められるような感じです。対処療法をするだけでなく、生活習慣を改善すれば症状の進行を遅らせたり軽減させることも出来るのではないかと思う。キツイ薬を勧める前にこのようなアドバイスも医師の方にはしていただきたいものだと常々思っています。